止まっている理由は片側だけではない
妻の側には、体調、つわり、胸の張り、体型が変わったことへの戸惑い、赤ちゃんへの影響への不安があります。一方で夫の側にも、お腹の子を傷つけるのではないかという怖さ、断られたらどうしようという迷い、妊婦に対して欲を持つことへの後ろめたさがあります。
どちらも相手に言いにくい内容です。結果として、両方が黙ったまま何も起きない、という形になります。
そして、相手が求めてこないことを「もう女として見られていない」と受け取ってしまうと、そこからさらに離れます。実際には、相手が遠慮しているだけということが少なくありません。遠慮は、伝わらなければ拒絶と同じ形に見えます。
「見られていない」と感じるとき
体型が変わっていくときに、相手の反応が薄いと、変化そのものが否定されたように感じます。妊娠中はホルモンの影響もあって、その受け取り方が普段より強く出ることがあります。
この感覚は、相手に言わないと絶対に伝わりません。夫の側は「気を遣って触れないでいる」つもりでいることが多いからです。「触れられないことがつらい」という一文だけでも、状況は変わることがあります。
体型の変化そのものが気になっている方は妊娠中の体型変化が気になる女性へもご覧ください。
先に共有すると噛み合いやすいこと
話し合いを始める前に、事実として共有できることがあります。ここが揃っていないと、気持ちの話が最後まで進みません。
- 医師から何か言われているか(安静指示の有無、控えるように言われているか)
- 今つらい症状は何か(つわり、胸の張り、腰の痛み、眠気)
- 触れられて平気な場所と、避けたい場所
- 性行為以外の触れ合いなら受け入れられるか
この4つを先に共有すると、「したくない」ではなく「今はここまで」という形に変わります。話し合いの進め方は妊娠中に夫婦の距離を感じる方へ、切り出し方は妊娠中のセックスや触れ合いの不安の伝え方にまとめています。
産後を見据えて今できること
妊娠中に止まった状態が、そのまま続くと決まっているわけではありません。ただ、何も言わないまま数か月が過ぎると、再開のきっかけを作りにくくなるのも確かです。
産後はさらに、睡眠不足と育児で、話し合う余裕がなくなります。今のうちに「話題にしてよいこと」にしておくだけでも、そのあとが違います。今すぐ元に戻すことを目標にせず、触れ合いだけでも途切れさせない、という置き方のほうが現実的なことがあります。
セックスの再開そのものを目標にしないでください。目標にすると、できなかった日がすべて失敗になります。
ご相談の際にお書きいただくこと
ご相談の際は、フォームの「ご相談内容」に、どのくらいの期間そうなっているか、ご自身としてはどうしたいと思っているかを書いていただけると、こちらも前提を取り違えずに済みます。無理に方向を決めていただく必要はありません。
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